どんな時もしり込みせず、細かい気配りをもって行動する
津山克典師範から教わった言葉
『大胆かつ細心に』
これは私が20歳前後の時に大学空手部の津山師範が雑誌のインタビューで答えていた言葉です。
その頃は毎日空手の稽古に没頭していますから空手に対してどうつながるのか考えていました。
稽古で相手を前にして構える私、『下がるなーーーー、前に出ろーーーーーーーー!』と周りの先輩の声。
何も考えず無謀に前に出てボコボコに殴られ倒される・・・。
すると師範からは『馬鹿かあーーーーーー!』の怒鳴り声。
私生活では押忍以外一言も話せず、話せば殴られる毎日
毎年何人もの脱落者を横目に勝ち上がってきた先輩たち、私生活では押忍以外一言も話せず、4年生と話せば殴られる・・・、今考えれば理不尽な毎日。
そんな最強の野獣たちへ向かう・・・・。
怖さしかない相手に向かっても、下がるなと言われ、前に出てつぶされ、そのあとの言葉が『馬鹿かあーーーーーー!』
単純な思考で行動する・・・こんな繰り返しが大学の入学時から暫く続きました。
どうすれば殴られないで相手に勝てるのか
しかしこんな繰り返しが続けば、嫌でもどうしたら殴られないで相手に勝てるのかを真剣に考えます。
日々変わる顔の形、頭の中は試行錯誤でぐるぐる状態・・・・
そんな時に師範の言葉の意味が分かり始めました・・・
『大胆かつ細心に』その頃の『細心』の意味のとらえ方は『細かいところまで良く考えろ』でした。
どんな時もしり込みせず、細かい気配りをもって行動する
社会人になり決断を迫られるときに今でも繰り返して考える言葉・・・。『大胆かつ細心に』
今の状態で意味を考えると『どんな時もしり込みせず、細かい気配りをもって行動する』ではないでしょうか・・・。
この言葉の意味にはまだまだ深いものがあると思います。
時代の変化が起ころうとしている今こそ、この言葉をかみしめていきたいと考えています。