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空手界で唯一の文部科学省認可の社団法人
公益社団法人日本空手協会は、空手界で唯一の文部科学省認可の社団法人です。
船越義珍先生が取捨選択し体系化された、いわゆる松濤館流の正統派の近代空手道を日本武道の一つとして、国の内外で継承し、普及・発展させることを目的としております。
特に青少年育成に力を入れると共に「武士道精神」や「形」など、日本の精神・文化・伝統を海外に発信するようにと心がけています。
世界では最高・最強・最大の空手道実技集団をめざし、一般会員と協会の誇る専任の指導員及び研修生とが、同志として力を合わせて、日夜、稽古に励んでおります。
公益社団法人日本空手協会の活動
日本空手協会が1956年に研修生制度を発足後、今日迄に多くの優れた指導員が育成され、国内はもとより世界各国で活躍をしています。
このことが評価され、社団法人を認可された同年1957年10月20日、日本空手協会の全国組織の総力をあげた第一回全国空手道選手権大会を東京体育館で開催しました。空手道の形と組手の試合化は、日本で初めての試みでしたが、超満員の会場で大観衆の声援の中、大成功をおさめました。
このことが発端となり、今日では、全世界で空手の試合化が行われるようになっています。全国大会以来、日本空手協会では、活動の一環として毎年全国大会を開催し、各方面よりご好評をいただいています。
特に第五回大会では、天皇陛下(当時は皇太子殿下)の御臨席を賜るなど、規模・内容において最も盛大な大会として、国内外において認知されています。
又、日本空手協会の使命である、全世界に正しい空手道の普及を推進するという目的のもと、世界平和に貢献する為の大会として、3年毎に世界各地で松涛杯争奪世界空手道選手権大会が開催されております。
世界115ヶ国が公益社団法人日本空手協会世界連盟に加盟し、国や言葉や宗教の違いを乗り越えて、信頼・友情を深めつつ、世界で最高・最大かつ最強をめざし、平成13年に完成した新総本部道場のもと、日々努力、活動をしています。
空手協会の支部数
日本空手協会は「空手道」の開祖である船越義珍先生の精神と技術、そして業績を唯一受け継いだ、故 中山正敏首席師範、現 杉浦初久二首席師範のもと、道場開設以来の業績が高く評価されました。
1957年4月10日に文部大臣(当時は文部省)より空手道の団体としては、我が国で唯一で、しかも最初の社団法人として認可を受け、公益法人として全国の会員の方々により構成されています。
又、総本部を中心に地区本部、都道府県本部をおき、それぞれに支部・官公庁・自衛隊・実業団・大学・高校が加盟し、その数は2002年4月1日現在で770を超える支部・団体があり、空手道においては最も大きな技術団体です。
空手道とは
空手道は単に勝負を究極の目的とするものではなく、日頃の厳しい稽古を通じて、たくましい精神力と体力を育成し、バランスのとれた人間形成を計ろうとするものです。
又、稽古では身体を前後、左右、上下に均等に動かし、しかも平常ではあまり使用することのない筋肉をも、充分に活用するので理想的な体育としても認められています。
そして、現在では全世界に普及し、各国の大学、警察、軍隊などに正課の体育として採用され、年齢や体格に応じて一人でも、たくさんの人数でも稽古が可能であることで、老若男女を問わず多くの人々に愛好されています。
空手道の特徴として、徒手空拳で、身体の使用し得るあらゆる部分、特に手足を組織的に使うことにより、あたかも武器のように手足に威力を発揮させ、そのひと突き・ひと蹴りが、不意の敵を制する力を持っていることで、はじめは「形」を中心にした護身術として独自の発展をしました。
空手道では「形」は常にバランスのとれた、安定感と、一定した演武線・力の強弱・体の伸縮・技の緩急などを要素とした、変化に富んだ美しさをもっています。
空手道の特徴である、突く・打つ・蹴るといった技の鋭さは一目でその威力が体感できます。
さらに「自由組手」の試合では、「力の強弱」・「体の伸縮」・「技の緩急」の三つの要素による迫力のある、スリリングかつ真剣な技の応酬が、観客を魅了させます。
このように現在、空手道では護身と体育という目的のほかに、試合化が盛んとなりつつ有ります。